NISAで株を買えば配当も非課税なのですが、受け取り方によっては課税されてしまいます。
あなたの配当は大丈夫ですか?
株の配当金の受取り方法は4通り
非課税にするなら一択
- 郵便局の窓口で受け取る
- 証券会社のMRFで受け取る
- 証券会社に登録した金融機関に振り込んで貰う
- 任意の金融機関に振り込んで貰う
配当金の受け取り方法は、証券会社ごとに変えることはできません。
複数の証券会社で口座を持っている場合、一か所で変更すると全ての証券会社も自動的にそれに変更されます。
郵便局の窓口で受け取る
【領収書方式】何も設定しないデフォルトの受け取り方です。
発行会社から送られてくる書類を持って郵便局へ行き、印鑑を押して現金を受け取ります。
NISAであろうとなかろうと、20、315%の税金が引かれます。
証券会社のMRFで受け取る
【株式数比例配分方式】その銘柄を預けているそれぞれの証券会社のMRFで受け取ります。
NISAで買った株の配当金を非課税で受け取る為にはこの方法しかありません。
NISAで買った株の配当金は非課税で、特定や一般で買った株の配当金は税金が引かれて、預けてある証券会社のMRFに入金されます。
例えば50円配当の株を、A社でNISAで100株、B社で特定で100株持っていたとすると、A社には非課税で100株分の5,000円の配当金が、B社には税金を引かれて100株分の3,985円の配当金がMRFに入金されます。
証券会社に登録した金融機関に振り込んで貰う
【一括振込方式】手続きした証券会社に登録した金融機関に、税金が引かれて振り込まれます。
例えば、A証券の登録がみずほ銀行、B証券の登録が三井住友銀行だったとします。
B証券で一括振込方式の手続きをすると、A証券に預けてある株の配当金も全て、三井住友銀行に振り込まれます。
A証券で比例配分方式の手続きをしてあっても、自動的に一括振込方式に変更されます。
任意の金融機関に振り込んで貰う
【個別振込方式】銘柄毎に書類を書いて任意の金融機関に振り込んで貰う方式です。
銘柄毎に別々の銀行に振り込むことができます。
ただ、比例配分方式を登録してある状態でこれをやると、個別振込にした銘柄以外は比例配分方式が解除され、郵便局で受け取る領収書方式になってしまい、NISAで持っている株の配当金を非課税で受け取ることができなくなってしまうので注意です。
株式数比例配分方式にすれば自動で損益通算できる
NISAの配当金を非課税で受け取るには、株式比例配分方式にする必要があるのは上記の通りですが、他にも比例配分方式にするメリットがあります。
特定口座で持っている株の配当は、一旦課税されて(税金が引かれて)MRFに入りますが、年末で締めた時に売買で損が出ていた場合、売買と配当金・分配金を併せて損益通算します。
これは株式、投資信託合算です。
例えば、年末現在で、株の売買合計で10万円損を損をしていたとします。
損なので税金は取られていません。
それで特定口座で持っている株の配当金が税引前で10万円出ていて、約2万円の税金が引かれていたとします。
そうすると、株の損の-10万円と配当金の10万円を合わせると0円。税金は取られません。
なので、取りすぎた税金2万円を年始にMRFに戻します。
それが配当金との損益通算です。
複数の証券会社に口座がある方は、ご自身で確定申告をすれば、A社とB社を合算して損益通算することができます。
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