やさしい新NISAのお話

来年から変わる「新NISA」 これ、知れば知るほどややこしいんです。

「わかりやすい」なんて嘘っぱち!

そんな新NISAについて、できるだけわかりやすくお話しようと思います。

私は金融機関で働いています。

先日、お友達に「NISAのこと教えて」と言われました。

最近は、CMでもNISAというワードが出てきますからね。

投資のことなんてまったく知らないお友達です。

そういう人はたっくさんいます。

意外と知らない投資のこと。NISAのこと。

今さら聞けない、なんていう人の為に、やさしい言葉で説明したいと思います。

目次

NISA(ニーサ)とは

金融庁のサイトには

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

と記載されています。

これを読んで、すんなり理解できる方は、以降の文章は読む必要はありませんw

NISAは、株式や投資信託などに投資するときに使います。

と言ってもピンと来ない方もいると思います。

そもそも、株式って?投資信託って何よ?という方、いらっしゃいますよね。

まずはそこからです。

株式「株」とは

株式会社が資金を調達するために発行する株券のことです。

株式会社ならどの会社の株でも買えるわけではなく、証券取引所に上場(じょうじょう)している会社の株しか買えません。

企業名のことを銘柄(めいがら)と言います。資生堂だったら、銘柄名は「資生堂」です。

銘柄ごとに株価は違い、刻々と動いています。

株の発行株数は決まっているので、株を「買う」ためには、「売る」人がいないと買えません。

オークションは、欲しい人が多いと値段が上がっていきますよね?

逆に人気がないと値段は下がります。

株も同じです。

株は、現在は100株単位で取引されています。

1株500円だったら、100株で50,000円になります。

500円で買って、700円に値上がりしたら売って、その差額が利益になります。

株は、証券会社でしか売買できません。

投資信託「投信」(とうしん)とは

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をまとめて、運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資・運用する金融商品のことです。

「〇〇ファンド」「△△投信」などの名前が付いていることが多いです。

投信も株と同じく「銘柄」といいます。

銘柄名でだいたいどういうもので運用しているかがわかります。

世界厳選株式ファンド、日本好配当株投信など。なんとなくイメージがわきますね。

投信は、銀行の定期預金のように決まった利率ではなく、決まった利息が貰えるわけではありません。
元本は保証されておらず、運用状況によっては損失を被ることもあります。

投信も株のように値段があります。

株は”株価”といいますが、投信は”基準価額”といいます。

株は刻々と株価が動くのに対し、投信は1日毎にしか基準価額が変わりません。

常に、前営業日の基準価額しかわかりません。

今日、表示されているのは昨日の価額です。

最近は、銀行や郵便局でも投信を取り扱っていますが、銘柄はそう多くはありません。

やはりたくさんの中から選ぶなら証券会社です。

餅は餅屋です。

以上のことを踏まえた上で、NISAのお話です。

NISAの基本


NISAとは「非課税制度」のことです。

昔の「マル優」と言えば、「あー」という方もいらっしゃるでしょうか笑

毎日、お客様対応をする中で、株の注文の出し方が初めてでわからない、という方はたくさんいらっしゃいます。

注文の出し方は追い追いお話をするとして、まずはNISAがどういう非課税制度なのかをお話したいと思います。

投資信託も同じことです。

配当金を非課税にするためには


株の配当金にも同じ税率で税金がかかります。

配当金は、郵便局の窓口で貰うのがデフォルトですが、これだと税金が引かれてしまいます。

配当金は、発行会社(銘柄)を管轄する信託銀行から案内が行くので、証券会社を通らないのです。

それを株式数比例配分方式という、株を預けている証券会社のMRF(現金を預る普通預金のようなもの)で受け取るようにすれば、配当金も非課税で受け取れます。

これは、口座を開設するときに一緒に申し込めます。

ネットで口座開設する方は、「何これ?わかんないからスルー」しないで、必ずチェックしてくださいね。


投資信託の分配金は、NISAで買ったものは自動的に非課税になります。

NISAの非課税の仕組みをざっとお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

次は、NISAの非課税枠についてお話しようと思います。

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